経営力向上講座

若手・中堅漁業者を対象

漁業・海業の経営についての研修

経営力向上講座カリキュラム

学舎修了生に加え、既存の若手漁業者を対象に、漁業経営力を高めるための講座を開設する。

先進地事例研修

府や漁協の職員とともに、数名のグループで他府県の現場に赴き優良事例を学ぶ。

学んだ結果は、それぞれで取りまとめ、他のグループ等に報告、説明し、研修生全員で共有する。

経営力向上講座(新技術導入等講座)を開催しました

令和4年3月18日(金)と3月25日(金)の午後2時から、宮津市と舞鶴市で府内の漁業者および漁業団体等を対象として経営力向上講座を開催しました。本講座は、新たな漁業技術や経営手法の導入等により、漁業者の漁業経営力の向上を図るとともに、水産業の振興等に役立ててもらうことを目的としています。

18日は漁業者等32名が参加のもと、フルノ関西販売株式会社から講師を迎え、目的とする魚を効率的に探索・漁獲するための最新の船舶電子機器に関する講演とデモンストレーションが実施されました。

また、25日は漁業者等27名が参加のもと、西日本ニチモウ株式会社から講師を迎え、定置網等の漁獲物の活〆作業の効果に関する講演と同作業を安全・効率的に実施することが可能となる鎮静化装置のデモンストレーションが実施されました。

両日とも、講演のあとにデモンストレーションを実施することにより、講演の内容についてより理解が深まったのか、出席者からは「非常にわかりやすかった」、「今後の役に立つ」との意見が多数聞かれました。

今後は、今回紹介された新しい技術を操業に生かしていただくため、国や府の事業の活用希望のニーズの把握に努めていく予定です。

令和3年度経営力向上講座(フォローアップ講座II)を開催しました

帳簿付けに係る個別指導として、フォローアップ講座の第2回目を1月28日(金)と2月1日(火)の午後2時から、水産事務所で開催し、受講希望者2名と第1回目の欠席者1名の計3名が受講しました。

講師として、これまでの講座と同様谷口税理士事務所の谷口税理士を迎え、受講希望者については令和3年分の申告についての指導を、第1回目の欠席者については申告状況や疑問点を聞き取った上で、青色申告に向けて提出すべき書類や青色申告の方法、会計ソフトでの申告のメリット等について助言・指導をいただきました。

その結果、第1回目の欠席者についても、令和4年の確定申告から会計ソフトを使用した青色申告を実施したいという意向を示されたことから、受講者全員が来年度早々に会計ソフトを導入されることとなりました。

来年度は、会計ソフトの入力操作等に係るフォローアップ講座を開催し、受講者全員の会計ソフトによる青色申告を目指すこととします。

令和3年度経営力向上講座(フォローアップ講座Ⅰ)を開催しました

今回、帳簿付けに係る個別指導として、フォローアップ講座の第1回目を11月30日(火)と12月15日(水)の午後2時から、水産事務所で開催し、4名の受講者のうち3名が受講しました。

講師として、これまでの講座と同様谷口税理士事務所の谷口税理士を迎え、受講者毎に申告状況や疑問点を聞き取った上で、青色申告に向けて提出すべき書類や青色申告の方法、会計ソフトでの申告のメリット等について助言・指導をいただきました。

その結果、受講した3名全員が、令和4年の確定申告から会計ソフトを使用した青色申告を実施したいという意向を示されたことから、来年度早々に受講者の会計ソフトの導入にあわせてフォローアップ講座を開催したいと思います。

また、受講者2名から、令和3年分の申告についても指導を受けたいとの要望があったことから、今回欠席した受講者1名とともに第2回目のフォローアップ講座を確定申告までに開催したいと思います。

令和3年度経営力向上講座(帳簿付け講座)を開催しました

海の民学舎運営協議会では、若手漁業者等の経営力の向上を図るため、平成29年度から経営力向上講座を開催しています。

今年度からは受講期間を2年間とするとともに、初回の座学以降は帳簿付けに係る個別指導(フォローアップ講座)を主としてノウハウ習得等に努めてもらうこととしました。

今回、初回の座学を、10月29日(金)午後2時から、水産事務所で開催し、4名の受講者のうち1名が受講しました。

講師は、谷口税理士事務所の谷口税理士にお世話になり、適正な申告に向けた帳簿付けの基本や青色申告の手続き等について、講義、指導をいただきました。

受講者からは、講義の内容について、「ちょうど良かった」、「来年分から青色申告を目指したい」との意見があり、今後に向けて、記帳の重要性や青色申告のメリットを十分理解していただけたようでした。

なお、今回欠席された3名はフォローアップ講座から参加してもらい、今後、受講者全員の帳簿付け技術の習得につなげる予定です。

講義の様子

漁業団体と連携して経営研修会を開催しました
~ 令和3年度経営力向上講座事業 ~

海の民学舎運営協議会では、京都府定置漁業協会(事務局;府漁協)と連携し、10月28日(木)午後、水産事務所において、府内の定置網経営体を対象に、今後の経営の安定化の推進に役立ててもらうための研修会を開催しました。

当日は、舞鶴市から京丹後市までの大型定置網経営体(11法人)の代表者及び役職員計22名の出席があり、はじめに国の「中小企業等経営強化法制度」について、近畿農政局(経営・事業支援部食品企業課)から税制優遇措置等の内容や制度活用に係る申請手続などの説明を受けた後、複数の経営体から質問や意見が出されるなど、制度利用に関する質疑応答が行われました。

また、その後、西日本ニチモウ(株)から「魚介類沈静化システム」の紹介が行われたとともに、海の民学舎運営協議会事務局から、今後の定置網経営体を対象とした経営研修会や専門家との個別相談会の開催希望に関するアンケート調査結果を報告しました。

海の民学舎運営協議会では、今後も漁業団体と連携して、経営体のニーズに沿った経営研修会や個別相談会を開催し、若者が定着しやすい労働環境づくり、定置網経営の安定化の推進につなげていく予定です。

令和3年度経営力向上講座のうち法人化セミナーを開催しました

海の民学舎運営協議会では、昨年度より、経営の合理化や多角経営化を目指す漁業者を対象として、法人化セミナーを開催しています。

このセミナーでは、法人化への手続きやそのメリットやデメリットを含めて講師の方に講義いただき、法人化するということはどのようなことなのかを受講者に理解していただくことを目的としております。

今回は、8月18日(水)の13時から16時に水産事務所研修室で開催し、漁業者や将来漁業者を目指す海の民学舎生、京都府漁業協同組合の職員の方々が受講しました。

講師には、髙岡税理士、稲岡司法書士および豊浦社会保険労務士を迎え、税理士には法人への移行時の課題への対応と法人の税務と会計について、司法書士には法人の形態とその設立手続きについて、社会保険労務士には社会保険の適用関係、労働基準法の基礎知識等について講義いただきました。

ほぼ全員の受講者から、本セミナーについては「ためになった」と意見が寄せられた一方で、講義については「難しかった」「時間が足らなかった」「もう少し深く聞きたかった」との意見もあったことから、講義内容や時間配分等が次年度以降の課題と思われました。

講義の様子