経営力向上講座

若手・中堅漁業者を対象

漁業・海業の経営についての研修

経営力向上講座カリキュラム

学舎修了生に加え、既存の若手漁業者を対象に、漁業経営力を高めるための講座を開設する。

先進地事例研修

府や漁協の職員とともに、数名のグループで他府県の現場に赴き優良事例を学ぶ。

学んだ結果は、それぞれで取りまとめ、他のグループ等に報告、説明し、研修生全員で共有する。

令和元年度第5回経営力向上講座を開催しました

海の民学舎運営協議会では、若手漁業者等の経営力の向上を図るため、平成29年度から経営力向上講座を開催しています。
この講座では、受講者に全5回の経営研修を通じ、経営計画づくりや青色申告に向けた帳簿付けのノウハウを習得してもらうこととしています。
今回、第5回経営力向上講座(応用講座Ⅱ)を、11月26日(火)午後2時から、府漁協舞鶴支所で開催し、計3名が受講しました。
講師には、第3回でもお世話になった株式会社農林中金総合研究所の田口主任研究員を迎え、経営計画の作成技術の習得に向けて、経営計画の作り方と計画と現状が異なった場合の対処方法について、講義とパソコンを用いた実習をまじえて学習しました。
受講者からは、「ためになった」という感想とともに、経営計画についても、「作成したいと思う」との意見が聞かれました。今年度の経営計画の作成に関する講座は最後となりますが、今回受講した3名については、次年度以降フォローアップを実施していきたいと考えています。また、本講座については、漁業者にとって重要であるとの意見もあったことから、次年度の講座の内容や運営方法等について関係者で検討していきたいと思います。

パソコンで実習に取り組む受講生

令和元年度先進地事例研修を実施しました

海の民学舎運営協議会では、若手漁業者等の経営力の向上を図るための経営力向上講座の一環として、平成30年度から先進地事例研修を実施しています。この研修では、経営力向上講座の受講者等が実際に現地に赴き、府内外の様々な先進的な取り組みについて、知識や見聞を深めてもらうことを目的としています。
今回は、育成イワガキの付加価値向上に向け、本府では未実施の「バスケット方式を用いたイワガキシングルシード種苗※の育成」と「ブランド化」をテーマとし、10月15日(火)午後1時から、兵庫県赤穂市の(有)光栄水産にお世話になり実施しました。当日は、講座受講者の他、イワガキ養殖業者と行政職員を含む計5名が参加しました。(有)光栄水産では、4年前から当該技術に取り組まれ、その生産物は「赤穂クリスタル」として商標登録されています。
研修は、大河取締役から、最初にバスケット方式による生産スケジュールやブランド品の規格等についての説明をうかがった後、意見交換を行い、養殖現場で実際に養殖されているイワガキシングルシード種苗を見せていただきながら、更に意見交換を実施しました。
参加者は、イワガキの形状の良さや殻の綺麗さ、成長の良さを目の当たりにし、シングルシード種苗のバスケット方式での養殖のメリットを実感されたようでした。参加者全員からは、参加して良かったとの意見が寄せられ、新たな技術として、今後本府での展開を予感させる研修となりました。

※カキが1個体ずつバラバラになった種苗

バスケット方式で養殖中のイワガキをみながら意見交換する漁業者

令和元年度第4回経営力向上講座を開催しました

海の民学舎運営協議会では、若手漁業者等の経営力の向上を図るため、平成29年度から経営力向上講座を開催しています。
この講座では、受講者に全5回の経営研修を通じ、経営計画づくりや青色申告に向けた帳簿付けのノウハウを習得してもらうこととしています。
今回、第4回経営力向上講座(応用講座Ⅰ)を、9月26日(木)午後2時から、府漁協舞鶴支所で開催し、計4名が受講しました。
講師には、第2回でもお世話になった谷口税理士事務所の谷口税理士を迎え、青色申告書の作成技術の習得に向けて、市販の帳簿付けソフトを用いた決算書の作成技術と国税局のHPのフォームを使用した確定申告書の作成技術を学習しました。
受講者からは、「ためになった」という感想が多数を占めた反面、入力の手間に比してメリットが感じられないことから、青色申告を断念するとの意見もありました。今年度の青色申告に関する講座は今回で最後となることから、今後同様の講座を実施する場合には、これらの課題に対応した講座内容の精査が必要と思われました。

国税庁HPのフォームを使用した確定申告書の作成実習

令和元年度の第3回経営力向上講座を開催しました

海の民学舎運営協議会では、若手漁業者等の経営力の向上を図るため、平成29年度から経営力向上講座を開催しています。

この講座では、受講者に全5回の経営研修を通じ、経営計画づくりや帳簿付けのノウハウを習得してもらうこととしています。

今回、第3回経営力向上講座(続基礎講座Ⅱ)を、8月28日(水)午後2時から、府漁協舞鶴支所で開催し、計5名が受講しました。

講師には、第1回でもお世話になった株式会社農林中金中央研究所の田口主任研究員を迎え、漁家経営において重要となる経営計画の作成方法についての基本と、エクセル資料を使用した演習を含めた経営分析の方法を講義いただきました。

受講者全員からは、「ためになった。」という感想がありましたが、講義については初めて聞く語句や分析のための数式等の影響と思われますが、「難しかった」との意見も多数あり、次回の課題も明らかになりました。

今回の基礎的な学習を踏まえて、9月下旬からは応用講座を開催し、各受講生の経営計画の作成技術の習得につなげる予定です。

経営分析の演習に取り組む受講生

令和元年度の第2回経営力向上講座を開催しました

海の民学舎運営協議会では、若手漁業者等の経営力の向上を図るため、平成29年度から経営力向上講座を開催しています。

この講座では、受講者に全5回の経営研修を通じ、経営計画づくりや帳簿付けのノウハウを習得してもらうこととしています。

今回、第2回経営力向上講座(続基礎講座Ⅰ)を、7月30日(火)午後2時から、府漁協舞鶴支所で開催し、計4名が受講しました。

講師には、第1回でもお世話になった谷口税理士事務所の谷口税理士を迎え、帳簿付けの基本となる複式簿記の用語及びルールとともに、財政状態をあらわす貸借対照表、1年間の取引を表す損益計算書とは何か等を講義いただきました。その後、市販の帳簿付けソフトを用いたパソコンでの入力操作についての実習を行いました。

受講者からは、「講義が難しかった」との感想があった反面、「ためになった」という感想が多数を占めました。また、パソコン実習では、昨年に比べて「難しかった」との意見が少なかったことから、簿記の基本をある程度理解していただければ、帳簿付けソフトを使用して、青色申告書の作成習得まで到達される期待が感じられる研修となりました。

帳簿付け技術については、9月に応用講座を開催し、パソコンを利用した青色申告書や確定申告書の作成技術の習得につなげる予定です。

帳簿付けソフトを使用した実習

令和元年度の第1回経営力向上講座を開催しました

海の民学舎運営協議会では、若手漁業者等の経営力の向上を図るため、平成29年度から経営力向上講座を開催しています。

この講座では、受講者に経営研修と視察研修を通じ、経営計画づくりや帳簿付けのノウハウを習得してもらうこととしています。

今回、第1回経営力向上講座(基礎講座)を、6月25日(火)午後2時から、府漁協舞鶴支所で開催し、計7名が受講しました。

講師は、株式会社農林中金総合研究所の田口主任研究員と谷口税理士事務所 の谷口税理士にお世話になり、計画的な漁業経営に向けた計画づくりの必要性と適正な申告に向けた帳簿付けの基本について、講義、指導をいただきました。

受講者からは、「講義が少し難しかった」との感想があった反面、「ためになった」という感想が多数を占めるとともに、「自分で申告できるようになりたい」との意見もあり、本講義に対する期待が感じられる研修となりました。

今後は、7月から10月にかけて、続基礎講座及び応用講座を開催し、パソコンを利用した青色申告書の作成、経営計画づくり等につなげる予定です。

講義に集中する受講生