よくある質問


京都府漁業者育成校「海の民学舎」についてよくある質問

1.入舎条件

  • 概ね40歳未満で、研修後は府内に定住し漁業に従事する方。
  • 学歴、経験は問いません。
  • 漁業経験も問いません。I ターンにより漁業従事されている方もおられます。当舎の特徴として、漁協、府や市町はもちろん、地元漁村の方とも一体となって皆さんをサポートします。
    ただし、漁業経験が一定ある方、親族で漁業経営をされている子弟の方は、条件により、4-⑴-ア 次世代人材投資事業(給付金)を受給できない場合があります。詳細は、事務局にお問い合わせください。
  • 漁業への強い「熱意」「やる気」が大事です。自然を相手に厳しく、体力も必要な仕事です。

2.授業料

  • 年額118,800 円(ただし、2年目授業料は徴収しません)。
    納入方法は入舎時にお知らせします。
  • 研修終了後、5年間京都府内で漁業に従事された場合返還いたします。その他の理由では授業料の返金はいたしません。

3.研修内容(パンフレットもご覧ください)

(1) 1年目研修(主な研修内容は、パンフレット内面右側の1年目をご覧ください)
  • 府内の主要漁業のほか、栽培漁業(マダイ、サザエ、アワビ)、養殖(トリガイ、イワガキ、 アカモクなど)基礎知識を研修します。
  • 講義(座学)や学舎内・隣接の栽培漁業センター・漁業現場等で実習などを行います。
  • 府職員のほか大学等の外部からも講師を招き、漁業 ICT、資源管理型漁業、海業など幅広い分野の研修をします。
  • 府漁協が開設する産地市場(舞鶴市)で、魚介類の入荷、セリ、搬出などの水産物の取扱いの研修をします。
  • 研修中に、漁業に必要な各種資格(小型船舶免許、フォークリフト資格等)を取得します。ただし、取得のために必要な講習料、受験料等は自費となります。
  • 講義と実習により、漁業の基礎的な知識と技術を習得。研修時間は、月 100 時間以上、年間 1,200 時間以上です。
  • 原則、平日(月~金)に講義や実習を行います。カリキュラム内容や実習現場の都合で土日休日に研修を行うこともあります。
    年末年始、お盆期間は休みとします。冠婚葬祭や病気などを理由に休むことは可能ですが、休む場合は必ず学舎へ事*前連絡してください。
  • 1日の研修時間は、基本は 9時~16時の6時間です(12~13 時は昼休み)。漁業現場や漁協などで研修を行う場合は、現場の時間に合わせます。
    例、漁業現場
    ○定置網 朝 5-6時頃に出港、 8- 9 時頃に入港、漁港で 1-2 時間魚の選別
    ○底曳網 夜 2-3時頃に出港、12-13 時頃に入港、漁港で 1-2 時間魚の選別
    出漁しない日には、漁港で網修理を行いますが、これらの作業にも参加します。

(2) 2年目研修(主な研修内容は、パンフレット内面右側の2年目をご覧ください)
  • 1年目研修時に、将来就業をする漁業種類を決め、漁村での長期研修(研修期間1年間)を行います。
  • 当舎が、開催する集合研修等(年3回程度)に参加します。
  • 当舍が、各研修生に対し、「海の民人」育成チューターを配置し、漁村定着等を円滑に進めます。

4.研修中の生活支援など

(1) 1年目研修
  • 条件を満たし、1 年目のカリキュラムを履修すれば、国からの資金(次世代人材投資事業)を受給することができます。
  • 受給額 月額最大 12.5 万円(金額の保証はされていません。支援期間は最長1年。)
    年齢制限 漁業就業時に満45歳まで
    受取れる時期 年2回(10月中、3月末)に分けて、各回半額程度
    研修時間 月100時間を目安に研修(漁業技術含む)を受ける必要があり、カリキュラムは条件を満たすよう設定しています。
    注意事項 研修終了後2年間、漁業に従事する必要があり、2年間従事しない場合は、給付額を返還することとなります。
  • アルバイトは可能ですが、常勤(週 35 時間以上で継続的に労働するものをいう)の雇用契約を締結する者は、上記事業の給付はされません(アルバイトをする場合、事前に事務局へ連絡が必要)。
    ※最初の資金が入るまで、6か月間程度は、自己資金が必要です。それに必要な資金を調達してください

(2) 2年目研修(長期研修)
  • 漁業に従事し研修をする形になり、各漁業経営体当から「給与」が支給されます。
  • 給与額は、労働条件、経営体の状況により異なります
    ※大型定置網の例、年収約280万円(所得税、各種保険料などの控除前)となります。

5.研修中(宮津)の住居(令和7年 10 月現在で記載しています)

(1) 共同宿舎(研修生滞在施設)
  • 学舎から1㎞の所に、府が整備した単身・独身者用の研修生滞在施設(中古住宅)があります。
  • 施設の間取りは 1 棟(4DK 若しくは、5DK)、研修生 3~4 名の共同生活で、個人の占有スペースは 1 部屋(約 6 畳、各部屋には鍵があり)です。ダイニングキッチン、トイレ、風呂は共同です。
  • 女性の入居は要相談とします。
  • 家賃は 6,700 円/月。別に、光熱水費、自治会費などは負担いただきます。
  • 駐車スペースはあります。
【参 考】近くの公共機関(銀行、郵便局、市役所など)の状況
栗田地区にあるもの(3.5km) 栗田郵便局、信漁連宮津支店
栗田地区区にないもの 市役所、銀行(地銀、信金)、食品スーパー、コンビニ、ホームセンター、 ドラッグストア(以上は宮津市内)

(2) 共同宿舎以外の場合(家族の方など)※各自で探していただくようお願いします。
  • 民間アパート(2DK 駐車場込み 55,000 円程度)、又は市営住宅(市役所と相談、2DK~3DK、2~3万円程度)

6.研修後の漁業就業

  • 直ちに従事できる漁業(雇用型)は、「定置網」「底曳網」などです。いずれも求人がある場合に限りますが、研修生の就業は、関係者と協力し、最大限の配慮をしていきます。
  • 自営漁業の多くの場合、組合員資格や漁船が必要となります。
    (必要な漁業の例:「釣延縄」「刺網」「二枚貝(トリガイ、イワガキなど)養殖」など)
  • 組合員資格を取得する場合、漁協等で審査され、合格しなければなりません。当舎では、研修修了生が資格取得できるよう助言、サポート等をします。
  • 研修修了生のうち最短で2年目研修終了後に審査に合格し、組合員資格を取得した例があります。(※全ての者がこの様なことではありません)
  • 漁船の取得に関しては、『漁業担い手用漁船・漁具リース事業』(京都府事業)など、支援する制度もあります。